許してなんて思うことすら、罪なんだと思う。
だけど、これしか言葉が見つからない。
「謝ったって仕方がないのよ!私がしたことも、あんたがしたことも、全部全部、どうしようない!!」
立ってられなくなって膝から崩れ落ちる。
頬を伝う涙は、あの日陽果が流したものと同じはずなのに同じじゃない。
あんなに綺麗なものじゃない。
陽果、あなたはやっぱり私のそばにいるべきじゃなかったみたい。
文化祭の時、伸ばされた手を掴まなくて本当に良かった。
「ーーでも」
不意に恋那ちゃんが冷静さを取り戻した。
ゆっくりと顔をあげると、涙目の彼女と目があった。
「私、言ったよね?あなたに感謝されるべきだって」
……そう言えば言われたような。
その言葉に静かに頷く。
「私を利用すればいい」
「ーーえ?」
「あなたは知ってたことにすれば良いの。私が先生のことなんて好きじゃないのに近付いたこと」

![[短編]初恋を終わらせる日。](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.795/img/book/genre1.png)