世界で一番、ずるい恋。





許してなんて思うことすら、罪なんだと思う。

だけど、これしか言葉が見つからない。




「謝ったって仕方がないのよ!私がしたことも、あんたがしたことも、全部全部、どうしようない!!」






立ってられなくなって膝から崩れ落ちる。

頬を伝う涙は、あの日陽果が流したものと同じはずなのに同じじゃない。


あんなに綺麗なものじゃない。




陽果、あなたはやっぱり私のそばにいるべきじゃなかったみたい。

文化祭の時、伸ばされた手を掴まなくて本当に良かった。




「ーーでも」





不意に恋那ちゃんが冷静さを取り戻した。

ゆっくりと顔をあげると、涙目の彼女と目があった。




「私、言ったよね?あなたに感謝されるべきだって」




……そう言えば言われたような。

その言葉に静かに頷く。





「私を利用すればいい」

「ーーえ?」

「あなたは知ってたことにすれば良いの。私が先生のことなんて好きじゃないのに近付いたこと」