世界で一番、ずるい恋。




何も相談しないまま確実に道を踏み外す私を、いつ見放されてもおかしくない私を、必死で引き留めようとしてくれた。

いつだって強くて、真っ直ぐで優しかった陽果は、どんな思いで私を見てたの。




それに、律。

もし、本当に律が私のことを好きなら、どんな想いで、私の傍にいたの?


先生を想って、時には憎んで。そんな私の誰よりも近くにいたのに……。



勉強会の時、どんな想いで背中を押してくれたの?

泣き崩れる私を抱き締めてくれたのも、手伝うって言ってくれたのも、あの優しさや、あの笑顔の裏には、どんな想いがあったの?




色んな人の色んな思いを考えると、どうしようもないほどの罪悪感に襲われる。


だけど、やってしまったことは既にどうしようもない。



自分がしようとしたことの、してしまったことの重大さ、自分の身勝手さが、どれほどの人間を苦しめたか、今ようやく気がついた。



私は……どうやって罪を償えば良いんだろう。






「ごめ、ん…ごめんなさい……」