私を解放した恋那ちゃんは感情のままに言葉をぶつけてきた。
だけど、今の私のは響かない。
だって、自分は思ってたより何倍も何十倍も罪深い人間なんだって気付いてしまったから。
私のせいで、恋那ちゃんは傷付いて、そのせいで、大好きな先生が傷付いた。
そして私のことを大切に思ってくれてたはずの陽果や律まで傷付けた。
なのに私は、自分が一番不幸で可哀想だと思ってた。
だから、先生に何をしてもいい気がした。
あとで、それなりの代償を払えば、許される気がした。
悲劇のヒロインぶってたんだ。
好きな人と別れろって脅される先生の気持ちを考えたことがあった?
少しでも考えたことがあった?
叶わないが故に、好きでもない相手に近付いて、憎しみに染まった恋心。
恋那ちゃんは、どんな思いで先生の傍にいたんだろう。

![[短編]初恋を終わらせる日。](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.794/img/book/genre1.png)