「千堂くん、壊れてくあなたを見ながら苦しんでた。ちゃんと、傷付いてた」
「……せ、んどうくんって……律?」
「なに?その信じられない、みたいな顔」
みたいな、じゃなくて本当に信じられない。
だって、律が私のこと好きだなんて…。
だって、律は先生のことが嫌いだから、私のことを手伝ってくれたわけで。
傷付くだなんて、そんな素振り見せなかった。
……あれ、本当に?
" お前が、辛そうだと俺も辛いんだよ "
家庭科室での律の言葉。
" 千堂くんじゃダメなの!? "
文化祭の時の陽果の言葉。
よく考えてみれば、色々思い当たる節はある。
有り得ないだなんて言い切れない。
それに私はずっと目の前で見てた。
辛そうに笑う律を、笑えなくなる律を、見て、気付いてた。
図書室で仲良くなれた、あの頃の律とは明らかに変わってた。
でも、一番変わったのも、変えてしまったのも、私。
「ムカつくのよ!あんたのその鈍さが無意識に回りの人間を傷付けてるの!あんたのせいで、こんなことになったのよ!」

![[短編]初恋を終わらせる日。](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.794/img/book/genre1.png)