「高校に入っても、ずっとそんな感じだった。でも…だんだん、それもつまらなくなった。そしたら今度は " 誰のものにもならない人 " を手に入れたくなった」
そこまで言うと、彼女は一旦話すのをやめた。
どうしたのだろう?と視線を空から彼女へと戻すと、何かと葛藤してるように厳しい表情を浮かべていた。
「高二の春、ターゲットに決めた人がいたの。その人は、すっごくモテるのに誰とも付き合わないから、絶対に振り向かせてやるって燃えてたの」
難しい相手の方が、燃える。
それは彼女がきっと、自分に絶対的な自信があるからなんだと思う。
だって、勝算も無いのに、飛び込むなんて、そうじゃないと出来ない。
「だけど、その人、どれだけアピールしても私に見向きもしなかった。初めだった。悔しかったし、ムカついたけど、それ以上にーー " 本気で欲しい " って思った」

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