世界で一番、ずるい恋。






「本当に、ごめーー」

「言わないで!!」





陽果に謝られてしまったら、自分のバカさ加減に、汚さに、消えたくなってしまう。


私を抱き締める陽果から、そっと離れる。






「陽果は、悪くない」






目を見て、まっすぐに伝える。

陽果が罪悪感を感じる理由なんて、ひとつもないんだよ。


だって、陽果に罪なんて無いんだから。

有るわけないんだから。





「だから、陽果。……笑って?」

「……茜…」





そう言うと不格好だけど、陽果はふにゃりと笑って見せた。

まだ、前みたいには笑えてないけど、きっと大丈夫。

陽果は、笑ってて。



ううん、笑えるよ。

だって、あなたはまだ綺麗なままだから。


こんなどうしようもない私のために胸を痛めて、悩んでくれるほど綺麗な心を持ってる。

だから、陽果?




「陽果は、笑ってて」

「……私は?」