穏やかな時間が流れて行く。特に会話をがあるわけでもない。同じ歩幅で隣を歩く、そんな時間がとてつもなく幸せを感じる、

目の前に迫ってきている闇を、この時間が忘れさせてくれるような、優しい時間だった。

そんなことを考えながら歩いていると、隣を歩いていたはずの円の姿が見えなかった。

「あれ・・・?円がいない・・・」

辺りを見渡すけれど、円の姿を見つけることが出来なかった。

だが、その代わりに目の前に白い物体が存在していることに気付いた。