「あたし、何も知らないんだよ。お姉ちゃんが光巫女を継ぐんだって思ってたし・・・ 自分はお姉ちゃんが帰ってくるまでの変わりなんだし、知ろうともしなかった・・・」

「お前には話さないといけないな。千年前、光巫女と九尾の間に何があったのかを・・・」

ドクンと高鳴る鼓動。

今まで感じたことのない高揚感は、自分のものではないような気がする。

もう一人の自分というものかもしれない。

千影はそっと瞳を閉じて、千年前の話をしてくれた。