《なんだっ!この焔は!》

『我が名は”朱雀” 九尾、俺の焔でお前の力を封じる』

朱雀と名乗った青年は、祭壇に向かって焔を投げつける。

不思議なことに、その焔は祭壇や周りの木々たちを燃やすことなく瘴気だけを狙って燃えていた。

『朱雀の焔は・・・瘴気を鎮静させる力がある。それに・・・物の怪を封じる力も』

気が遠くなる。

神具を持ち帰らなければ。

そんな使命感に駆られ手を伸ばすけれど・・・

直前で意識を手放した。