『今の貴女では我々を従えるだけの力はまだありません。ですが、神具を媒体とし私の力を貴女に流し込みます。そうすれば、十二神将の一人くらいは、召喚できるはずです』

ふっと・・・ 頭の中に浮かぶ言葉。

「・・・詠唱・・・」

『そう。我々を召喚するには詠唱が必要・・・これ以上説明は不要ですね。行きますよ!』

目を閉じる。

自分に出来るなんてわからないから、不安で逃げ出したいけれど・・・

このまま何もしなければ自分は死んでしまうし、九尾が復活してしまったら世界が滅んでしまう。

それだけは・・・嫌だっ!