【次の日】
晴「今日は、転校生がいる。榊原はいってこい。」
入ってきた男の子は、私の幼馴染で、私に会うと、いつも、許嫁と言ってくる…。
やばい。
目を合わせたら終わりと思って、私は下を向く。
榊原「榊原 類です。久しぶりだな、咲蘭。」
咲蘭「……」
榊原「無視すんなよ。俺ら許嫁だろ?」
遼「はっ?」
殺気をだしてる。
咲蘭「お前の許嫁になった覚えはない。それに、私には、ちゃんとした、許嫁がいる。」
榊原「まあまあ、そう硬い事言わずにさ、今日は久しぶりの再開でも、祝おうじゃないか!」
私の肩に手をおいてくる。
私は咄嗟に手をふりはらった。
咲蘭「お前の目的はなんだ?また、私か?」
榊原「そーだ。俺は、咲蘭が、手にはいればそれだけでいい、お前は俺のものなんだからな。」
遼「咲蘭は、ものじゃねえぞ!」
榊原「ヘェ〜君が、もしかして、咲蘭の許嫁?」
遼「それが、なんだ?」
榊原「瑠奈が、悲しむな〜。」
遼・咲蘭「瑠奈?って誰?」
瑠奈「私の事だよー!」
いかにも、ぶりっ子って感じの子が、きた。
榊原「瑠奈、咲蘭とこいつ、許嫁だって」
瑠奈「そんなん、私たちで仲悪くさせちゃってさ、婚約破棄させようよ〜」
榊原「いいな、それ!じゃあ、今から咲蘭、俺との再開を祝いに行くぞ」
私の腕を力強く握る。
私は、腹に蹴りをいれ、遼達の叫び声も無視して、蘭王の倉庫に走って向かった。