こっちを向いて、恋をして。


優衣に向けていた目を動かす。

すると車から降りたその人は、優衣の斜め後ろに立って。

「ひかりちゃん久しぶり」

まずあたしに挨拶してくれた。


朝日よりも少し高い身長。

ちょうど180センチくらいだって、いつだか優衣が言っていたっけ。

髪は染めてはおらず黒髪で、真面目な印象。でも、決して悪い方には傾いているわけじゃなくて。

優しい笑顔と合わせると、むしろとても爽やかでカッコいい。


「お久しぶりです!」

ペコっとあたしが頭を下げると、

「髪伸びた?」

突然、思いがけないことを聞いてきた。

「あ、はい、ちょっとだけ。今、伸ばしてるんです」

最近会ってなかったもんな……と、思いながら返事すると、

「へぇー、いいじゃん。可愛い」

ニコッと笑顔で、さらりと言った。