こっちを向いて、恋をして。



朝日と一緒にコンビニから出ると、ちょうど一台の車が駐車場に入って来た。

あまり興味がないから、車種なんかはさっぱり分からないけど、白い普通車のその車は見覚えがあって。


多分きっとそうだ……と、思った通り、助手席から降りて来たのは、優衣。


ふわっと膨らんで、心なしかあたしよりも上品に揺れるスカート。

ピンク色、小花柄のワンピースに、白のカーディガン。

小走りでこっちに駆け寄って来るその姿は、昨日の夜あたしが頭の中で想像した姿そのものだった。


「おはよう。少し待たせちゃったよね?ごめんね」

両手を顔の前で合わせて、謝る優衣。


髪、巻いて来たんだ……。

いつもさらさらストレートの優衣の髪は、今日は緩く内巻きに巻いてあって。

一層上品に、女の子らしく見える。

とても似合ってる。
とても……可愛い。


別に何も張り合っていないけど。張り合ったとしても、優衣には負ける……って、自覚しているけど。

優衣があまりに可愛すぎて、負けたような気持ちにならずにいられない。