こっちを向いて、恋をして。


少しムクれて答えると、「そうだよねー」と、笑われた。

優衣も一緒に苦笑する。

「じゃあさ、今日はわたしも一緒に食べていい?」

頷く前から、優衣の机へと椅子を寄せる友達。

「林、椅子借りるよー!」

あたしのぶんまで手際良く用意されて、「さぁさぁ」と急かされるまま、あたしは腰を降ろした。


この、優衣のクラスには何度も足を運んでいるのに、何だか慣れない雰囲気。

それもそのはず、

「ひかりがこっち来るのとか、すっごい久しぶりだよねー」

「うん」

2年生になって、朝日に恋したその日から、お昼はずっとあたしの教室で食べていたから。

こうして、優衣の教室で食べるのは、言われた通りとても久しぶり。

「何かいつも……ごめんね」

ふと思い出したように謝ると、優衣はニコッと笑顔を浮かべて、首を横に振った。

“ひかりのためなら”

そう言う声が聞こえてきそうで、胸が苦しくなる。

実は今朝、アナタに嫉妬してました。……なんて、絶対に言えない。