こっちを向いて、恋をして。



何かを予知していたわけじゃない。
何となく。

何となくあたしは、お昼休憩にお弁当を持って、優衣のクラスへ行った。

優衣がちゃんと学校に来ているか、それを確認するためっていうのも、あったと思う。


戸口からひょっこり顔を出すと、

「あ、今そっち行こうとしてたのに」

同じくお弁当を抱えた優衣が、柔らかく微笑んだ。


ほら、やっぱり来てるじゃん。

あからさまに元気がなかったりしたら、あたしも心配するけれど、いつもと変わらない様子に、ホッと肩を落とす。

「今日はこっちでいいの?」

聞かれて「うん」と、頷いた。


お昼休憩も、あたしと優衣は一緒。

残念ながらクラスが別になってしまった1年生の時から、お互いの教室を行き来していて。


「あれー?ひかりがこっち来るとか、珍しいじゃん」

優衣のクラスの友達が、あたしに声をかける。

「あぁ、うん。たまにはね」

「さては、あのカレとケンカした?」

「ケンカならいっつもしてるよ」