こっちを向いて、恋をして。


ダメもとで誘ってみたら、帰ってきた答えは「その日も部活」だった。

落胆した次の瞬間、「でも、夕方には終わるから」って。


嬉しくて、嬉しくて、この日を心待ちにしていた。

ハゲ林に出された課題も、終わらせちゃうくらい。



どんな顔されるかな?
少しは可愛いって思ってくれるかな?

なんて、ドキドキしながら待っていたのに――。


「へー……浴衣」


朝日の反応は、こんなもの。



優衣のことを一途に想う朝日を見て、この人の彼女になったら、どんなに愛されることだろうと思った。

だけど現実はこんなもの。

……って、いうより、あたしが相手だから?


頭の中で悶々と考えていると、


「なに不服そうな顔してんだよ」

「った!」

思いっきり、デコピン。


「もう、こういうのじゃないんだってばー」

「何が」

「っ……」


何にも気付いてくれない朝日に、下唇を噛んで口ごもる。