こっちを向いて、恋をして。



――あれから約1ヶ月。


両思いになったからには、甘ーい学園生活が待っていると思っていたけど、そうはいかず。

あたしを待っていたのは、期末テストに追試。

泣きながら優衣に家庭教師を頼んで片付けると……あっという間に夏休みに入ってしまった。


受験を控えた3年生は、この夏で引退するわけで。

サッカー部を担っていくだろう朝日は、当然のように毎日練習。

会える時間はほとんどなっかった……んだけど、


今日は少し特別。



「……っ!」

腹部をギュッと圧迫されて、あたしはグッと堪える。

「大丈夫? ひかり、我慢してない?」

床に膝を立てて、下から見上げるのは優衣。

「大丈夫! 最近ちょっと太ったから、もっと締め上げて!」

言うと、「それ、浴衣の着方間違ってるよ……」と、苦笑された。