こっちを向いて、恋をして。


やっぱりそうじゃん。
からかってただけじゃん。

朝日があたしのことを好きになってくれるなんて、あるわけない。

……そう思おうとしたのに。


「っ……」

突然。
体全体が、ぎゅうっと包まれる。

あたしは朝日に抱きしめられていて。


「でも今は、大西のことが好きなんだよ」


耳のすぐ後ろで聞こえた言葉。

はっきりと聞こえたのに、信じられない。


「何でっ……」


ずっと、こうなったらいいなって思ってた。
朝日が同じ気持ちになってくれたらって。

呼び出された時点で、期待していなかったと言ったら嘘になる。

だけど、どんなに想像してみても、朝日があたしに「好き」って言ってくれるところは、想像出来なかった。

だから、


「うそだ……」

「嘘じゃねーって」

「うそだよっ」

「はぁ!?」

一向に聞き入れようとしないあたしに、とうとう痺れを切らしたのか、朝日は体を離す。

その瞬間見えたのは、ムッとした顔。

さすがに怒られちゃうと思った。

だけど、