こっちを向いて、恋をして。


……え。何それ。
やっぱりからかわれただけ?


「もっ、そういうの……」

やめてよって、浮かせたお尻を下ろしながら、言おうとした時だった。


「大丈夫だって。そんなビクビクしなくても」

さっきまでのからかう表情とは違う。

「上手くいくって、前から言ってんじゃん。それに、ストレートに言いたいこと言っちゃう大西さん、俺すごく好きだったよ」

中村くんは、とても優しい目をして言ってくれた。



それからすぐだった。

「集合だってよー!」と、サッカー部の男子が、中村くんを呼びに来たのは。


「今行く」と、返事した中村くんに、

「忙しいところにごめんね」

と、謝ったのは優衣。

「や、大丈夫。俺ベンチだから、今日は雑用ばっかだし」

あ……そっか。
結局朝日が入ったから、今日は中村くんは試合に出れないんだ。

そんなことを思ったのが、顔に出ちゃってたみたい。