こっちを向いて、恋をして。



「プールかぁ……そっか、プール、っ……」

「もお、しつこいっ!」

案内された応援席に腰掛け、あたしは頬を膨らます。


「中村くん、さすがにちょっと笑いすぎ……」

「や、だって岩崎さんっ」

仕方なくいきさつを話してから、ずっとこう。
中村くんは、お腹を抱えて笑ってて。

こうなることは、ある程度予想は出来ていた。
だから、話したくなかった……のに!


キッ!っと思いっきり、中村くんを睨みつける。

すると、やっと笑うのをやめようとして。


「あー……そうだ。これ、朝日から」

わざと話を逸らすみたいに、あたし達に差し出したのは、ずっと持っていたナイロン袋。

受け取って、優衣と一緒に中を覗いてみると……

入っていたのは、ペットボトルのりんごジュース2本と、スポーツ飲料。
それから、叩いたら冷たくなるっていう、瞬間冷却剤。

「ありがとう……でもこれ、1本多いけど……」

余分なのは、スポーツ飲料。

これは朝日自身のぶんかもしれないって思って、口を開いた。

すると、