こっちを向いて、恋をして。


ガキみたいな自分の態度に、客観的には呆れてる。

だけど今、大西の傍にいると堪らなくイライラして、感情を抑えきれなかった。


「なに朝日?」

「ここの攻略教えて」

ポケットからケータイを取り出す。

「あー、まだそこ?」

秋山と周りの男子達が笑って。
「しょーがねーな」と、差し出された手のひらに、ケータイを預けた。

みんなの視線は、サッカーゲームが起動された画面へ。

だけど、一番それを見つめなければならないはずの俺は、他を見ていた。


教室から出て行く……大西。

その表情には、元気はなくなっていて。


多分、勘違いしている。

俺が素っ気ない、怒ったような態度をするのは、昨日の言葉が原因だと。

でも、それは違って。
むしろ、大西が言ってくれたことには、感謝していて。

それなのに、イライラしてしまったのは……大西が圭太の彼女、だから。