こっちを向いて、恋をして。


朝日のタイプの女の子は、決して揺るがないんだなぁ……って。

そう実感してしまって、少し落ち込んでる。


それに、もしかしたら……。

もしかしたら、優衣のことを好きになったきっかけは、その子なのかもしれない。

そう思ったら、やるせなくて。

だってそれって、その子に対する気持ちが、それほど強いってことで……。


入り込む隙間なんて、やっぱりないじゃん。

朝日の好みとは全く違うあたしには。



伸ばし途中の髪の毛先を、ちょんと掴んで。隣に座っているはずの朝日に、チラッと目を向けようとした。

だけど、いつの間にかクラスの男子が間に立っていて、顔を見ることは出来なかった。




それから、特に何事もないまま数日。

気付けば、あれから一週間。
朝日の元にケータイが返却される日になっていた。