こっちを向いて、恋をして。


「えっ、何!? 知ってんの!?」

「うん。1年のとき、同じクラスだったから」

言いながら微笑んで、彼に軽く手を振る優衣。

「ちょっ!やめなよ!」

あたしが慌てて手を降ろさせようとすると、

「多分ひかりの誤解だよ。石丸くん、すっごい良い人だから」

と、あたしに言った。


その笑顔は正に、天使。

「うっ……」と、一旦は言葉を喉に詰まらせるけど、これだけは譲れない。

お年頃の乙女のパンツを見ておきながら、あんなことを言うやつのどこが“良い人”なもんか!

「ない!絶対にないっ!」

あたしは声を荒げて、もう一度彼へと視線を向けた。

優衣がどんなに擁護して、優しく手を振ったりなんかしたって、どうせまた涼しい顔で無視するに決まってるんだから!


……そう思ったのに、


「……」

再び彼を見たあたしは、飛び込んできた姿に目を丸くした。