こっちを向いて、恋をして。


「何だよそれ」と、不服そうな顔をしながらも、

「ま、後から会うから聞いてみるわ!」

嬉しそうに頬を緩める圭太。


幸せそうな友達の顔が、何故だか少し嫌だと思えて、

「わっ、朝日飛ばし過ぎ!」

わざと足を速めた。

圭太の顔が見えないように。





自分の感情が、最近少しおかしいことは自覚してる。

圭太と付き合い出してからか、
放課後泣かせてしまってからか、

いつからか分からないけど、

考えてしまっているのはずっと、大西のことばかりで。


多分、胸の片隅で気付きかけてた。

でも、認めたくなくて、信じられなくて、目を逸らしていたんだと思う。

その時までは……。