こっちを向いて、恋をして。



「高校生にもなって、キャラもののパンツとか、ダサ過ぎるんだけど」


あたしに手を差し出してくれた彼は、ムスッとした表情で、そう言った。

その日は確かに、日本で一番有名なネコ、キティちゃんのパンツを履いていたけども。

「……みっ、見たのっ!?」

一瞬唖然として、ハッと我に戻ったあたしは、今さらもう遅いのに、両手でスカートを引っ張る。

すると彼は、

「誰も見たくて見たわけじゃねーよ。つーか、普通上に何か履いてんじゃねーの?」

ため息混じりにそう言って、

「ドンマイ赤点」

落とした課題のプリントを、頭の上にポンっと乗せた。

そしてそのまま、スタスタを廊下を歩いて行って……。


その直後、クスッと笑っていた声達が、ドカンと爆笑に変わったことは、言うまでもない。