こっちを向いて、恋をして。


そういえば、岩崎と話すのも久しぶり。

一週間前ここで会った、あの日以来。


もともと、2年になってクラスが変わって、接点なんかなくなってしまうはずだった。

そこに、大西が現れて。

目が合えば挨拶するくらいの、決して親しいとは言えない“ただのクラスメイト”だった関係が、少しだけ変わった。

そのおかげで、岩崎の彼氏なんかに会うことになったりもしたけど。

……でも。


「……岩崎は? 岩崎は彼氏と上手くいってんの?」


もちろんこれは、進んで聞きたい話じゃない。

だけど、寂しそうにも見える表情を見ていたら、彼氏のことを考えてんのかな……って思って。

それで……。


「え……」

突然の質問に、少し驚いた様子の岩崎。

俺の考えは、ちょっと外れていたんだろうか。
岩崎は恥ずかしそうに頬を染めた後、

「あたしの方は微妙かな……」

さっきとは違う、困ったような笑顔で返事した。