こっちを向いて、恋をして。


何か変なこと言ってる……?

繰り返される質問、呆気にとられた友達の様子に、自分の発言を振り返ってみる。

そうしていると、

「ずっと思ってたんだけど……どうしてそんなに頑張れるの?」

「へ?」

急に真面目な顔をして、友達が聞いてきた。

「だってひかり、あんまり相手にされてないんでしょ?」

相手にされてない……。

それはごもっともなんだけど、そんなにストレートに言われると、流石にグサッとくる。


「えーっとね……」

何て返事すればいいか考えていると、

「ひかり」

すぐ傍でケータイをいじっていた優衣が、突然会話を割った。

たぶん、あたし達の話は聞いていなかったんだろう。

「今日、先に教室上がっておいてくれる?」

「うん?」

柔らかく微笑んで言われた言葉に、とりあえず頷く……と、

ふと目に入ったのは、優衣のぶんのチーズタルト。


それはあたしと同じように、ラップで丁寧にくるまれていた。