こっちを向いて、恋をして。



そして……木曜日。


「ん、ん、ん〜」

クリームチーズをかき混ぜながら、陽気な鼻歌を口ずさむ。

浮かれた気持ち。
それを隠しきれず、頬は緩みっぱなし。


「……ねぇ、ひかり何かあったの?」

ツンツンと肘で呼んで、優衣に尋ねるのは同級生の部活仲間。

「うん、とても良いことがあったみたい」


あたしの代わりに微笑んで、答えてくれた“良いこと”。

それは、朝日と仲直り出来たこと。


でも、学校へ来るまで確信はなかった。

昨日までと同じ……もしかしたら今日も、ぎこちない関係が続いてしまっているんじゃないかと、不安だった。


だけど、登校して教室に入って。

いつも通り窓際の席に座る朝日に、勇気を出して「おはよっ!」って、声をかけてみた。

そしたら、少しうっとおしそうな目を向けつつも、「おぉ」って返事をしてくれて。

「今日は何作んの?」

……って、聞いてきてくれた。