こっちを向いて、恋をして。


だって、ほんの少しだって疑って欲しくない。
あたしの気持ち、冗談みたいに思って欲しくない。

すると今度、豆鉄砲を喰らったような顔をしたのは朝日。

ポカンと驚いた表情に、

あ、あたし今、とんでもなく本気の告白っぽいものをしちゃった……?

気付いて、ボンっと音を立てそうな勢いで、顔が熱くなる。

「あのっ、えっと、違わないけど、違うの! 付き合いたいとかって意味で言ったんじゃなくて……その、あのっ」

何が言いたいのか、自分でも分からない。

ただ、本気で告白したら、フられるのは分かってて。

それは心の準備が出来ていない……と言うより、まだ嫌で。あたふたしてしまっていると、


「何で大西は、俺のことが好きなの?」


ふたりだけの、狭い空間。
響いた朝日の静かな声が、焦るあたしの思考をストップさせた。


何で朝日のことを好きか……?

「それは……」