こっちを向いて、恋をして。



もしかしたら……あたし、ものすごく最低なことをしちゃったのかもしれない。

ううん、もしかしなくても。


優衣達が乗り込んだ後、「どうぞ」と、次に開けられた観覧車の扉。

先に乗ったのは朝日で。
あたしは……。

「お客さま?」

「えっ、あっ……」

戸惑っていると、中からグイッと腕を引かれた。

そして、半強制的に乗せられると、

「早くしろよ。後ろの人達が困る」

朝日が、ムスッとした顔で言って。
スタッフさんはクスクスと笑いながら、

「ごゆっくり眺めをお楽しみ下さい」

手を振って、ガシャンと扉を閉めた。


……乗っちゃった。
朝日とふたりで、観覧車に。

こうなったら、1周するまでどうにも出来ない。

とりあえず、

「失礼します……」

朝日の真っ正面に、腰を下ろした。