こっちを向いて、恋をして。


元を辿れば、直大さんに会わせて優衣を諦めさせる魂胆だったのに、これじゃよく分からない。

優衣の彼氏、直大さんのことをちゃんと受け入れて、朝日なりに諦めようとしているのか。

それとも、彼氏がいるのは、既に承知の話だからと、開き直ってしまっているのか。

はたまた、本当はそれほど優衣のことを好きではない……とか?


有り得ない、と思いながらも、一番最後に考えた内容に、胸の奥がドクンと動く。


ねぇ、一体どれ……?
朝日の気持ちは、どう傾いているの?


気になって、知りたくて。

あたしはついつい朝日の方を、見てしまっていたみたい。


「……何?」

「え?」

「さっきから何、人の顔見てんの」

朝日に思いっきり不機嫌な顔を向けられたのは、あたしだった。


あ、あれ……。
もしかして、朝日にとって一番目障りなのは、あたしデスカ……?

問いかければ、間違いなく頷き返される。っていうか、呆れるようなその目は、あたしの考えなんか全て見透かしてる気がして。

「え……っと、別に」

あたしは慌てて顔を逸らした。