それは無言の制裁で幕を閉じた。 「痛い痛い痛い痛い痛い痛い…」 何回も小言で呟く。 制裁ではなく、小林先輩の鉄拳が下った。 やられた所を撫でながら、あたしを連れてきたメガネの先輩を見る。 「凛太郎と影虎は?」 メガネの先輩が小林先輩に問うていた。 「あと少しでくる」 「……あぁ」 わぁ、寂しい会話ですね。と思いながらメガネの先輩を再度ジロジロと見始めた。