「ちょっと面貸せ」




「グェッ…!?」







レンズ越しの綺麗な瞳に顔を覗きこまれたと思ったら、首根っこを掴んだまま歩き出した。







潰れたカエルみたいな声が出たけど、気にしない!うん、聞き間違えだよ!





あたしは言ってない!!
あんな声も出してない!!





気のせいさ。と思いながら引きずられてると、フッと首根っこを掴んでいる人は止まった。





首をその人の方に向ける。





見えるのは一室の部屋。