「真っ赤になってるじゃないか! 保険委員、橘を保健室に連れてってやれ」 「はーい!」 連れていってくれる人は、國方くんじゃなかった…、國本くんだ。 「でも、授業……サボっちゃうことになるからイヤ……」 首を振って保健室に行かないと示す。 「今回は特別だ。だから、腫れないうちに行ってこい。なっ?」 先生が、あたしの顔を覗いてきた気配がした。