「嘘だ!絶対狙ってたでしょ?!」




あんなキレイに不本意で、足を掴む人はいません!








「“でしょ”?話し方が女みてーだな」





や、やば!



イライラすると、男装してること忘れて、いつもの調子で叫んじゃうんだ。





両手で口許を隠し後ずさる。
鼻には、ティッシュをつめた。






「女って決めつけないで!
口調が女みたいなオカマ男子がいたって不思議じゃないじゃない!」





「……男子校だからアリなのか…?」






変なこと言っちゃった。



女みたいな口調のオカマ男子なんて男子校にそうそういるわけないじゃん!




あたしのバカー!
もとからバカだけど!