木の上から撮った夕陽と校舎のアングル。 「へぇ~綺麗に撮れてんじゃん」 「ありがとうございます」 無駄に緩む口許を右手を隠す。 「よくやったな。これなら写真甲子園行けるかもしれねぇーな」 ほんとによくやったとまた言い頭を優しく撫でてくれた。 「部員があと二人くらいいれば良かったのに…」 そしたらあと数ヶ月で廃部にならなかったのに。