キキーーーーーッッと響くアクセルの音



”逃げて”



”危ない”



”死ぬぞ”



そんな言葉が俺たち二人に降り注ぐ




こちらに向かって突っ込んでくる車



とっさに真夏を抱きしめて庇うが、時すでに遅し




ドーーーーーンッと激しい音とともに何かが俺の中で弾けた





光に包まれ、左手にあった温もりも一瞬で消えた




「真夏ーーーーーーーーー!!!!!」






温もりの主を探すためそう叫ぶが、その瞬間、俺は何もかもわからなくなってそして気づいたら”こちら”に来ていた