カンッカッーンと、二度ほど打ち込むと少し下がり構えに入る俺



辺りから歓声が消え、どちらが先に打ち込むかを今か今かと待っている





両者、ピクリとも動かず、ただ相手の隙をつこうとしている




落ち着け...


大丈夫。

いつもみたいにやれば...できる



狙うは左腹!




ターンッと地面を蹴りつきの体制に入る俺、藤堂さんはそれを防ごうとするが、それを交わした俺は、一気に腹をついた




バンッと藤堂さんの倒れる音ともに試合終了





「げほっげほっ、なん、だ今の?」