そういうなり俺と真夏の元へ近づく総司



「よかった、貴方達を助けられて...
せめて未来では..幸せに...」



別れのような挨拶を告げる総司




「なんで、どうして..総司!!!」




「今は...譲ります、けど、次は..奪って見せますから」




そう言って真夏の頬にそよ風のようなキスを落とすと口元に血を滲ませる総司




もしかすると、それが”代償”



過去へ飛ばすためのーーー




「馬鹿野郎、いつでも受けて立つから...早く来いよ?」




「はいーーー。」




皮肉たっぷりにいってやったつもりなのに笑って消えていった総司



本当に、本当の...




馬鹿野郎ーーーー。




そこまで思うと俺は真夏の手を再度握り直し、遠のく意識へと身を委ねた