目の前にいるのは紛らもなくさっき戦いに行った稔麿様 「よかっ...たっ..」 慌てて駆け寄ると、稔麿様はそのまま音もなく崩れ落ちてゆく 「稔麿様っ!!?」 慌てて支えようと背中に手を回すとグッチャと何か温かい物が手に着く まさかっ... 「すま、ないっ、斬られて..ゴボッ、しまった」 「嘘、いやっ!!!」 「隙をっ、つかれ、たよっ...うっ」 苦しそうに声を上げる稔麿様 額からは大量の汗、一人で立っていられないほど重症だった 「なんっ、でっ...」 稔麿様は強い、強いのに... *