俺の質問より前に真夏が立ち上がり俺にそういう



「最期..?どういう意味だ真夏..」



「私が貴方を助けられる...最後..、そして貴方をこうやって恋人として見れる最後」




真夏の頬を伝う雫


それはまさに涙



この時俺は..真夏を綺麗だと思った


どこまでもどこまでも透き通りそうで...


綺麗だった ーーー



「真夏...なんで..」


「なんでも..だよ春、あと、これはそこの壬生狼にも忠告、今はこちらが不利でもいつかきっと逆転する日が来る、栄えたら..滅びるのを待つだけだから...じゃあーーー」






”バイバイ”






真夏はそう言うとあの日のように闇の中に姿をくらました





真夏...君はどうしてそこまで..



一人で抱え込むんだ?


月が雲に隠れ、光を大地から奪った