幕末パノラマ







「まあ、それは素敵どすなあ..その人は凄く旦那はんに愛されて幸せでいらっしゃる事でしょうなあ」


キラキラした笑顔でそういうお鳥さん




「でも..迷惑だったりするかも知れないんですよね...」



真夏は今の俺のように悩んでいるかもしれない



苦しいのかもしれない



そう思うとこの想いは正しいのかと少し疑問に思ってしまう





「なんでどす?想われて迷惑に思う人なんておりまへんよ?想いは積もるものやから」



「積もる?」



不思議単語を不意にお鳥さんに聞き返す



「へえ、想いは想おた分だけその人に積もってゆくもんです、積もって積もって、その人の心に残って行くんどす、そしてーーー」





”想いは想おた分だけ帰ってくるもんです”