稔麿様にこんな顔までさせて



私は本当に駄目だ...


また、涙が出てきそうになってしまう





「稔麿様のせいではありません、私の...心の弱さなんです」



強くなりたい、強くなりたいのに...




ギュっと着物を握る手が強くなる


「ははっ、そういう真夏だからだろうな、私は君に惚れたんだろう」




「え..あ、のっ」


最初は何を言われたか分からなくてキョトンとしていた私だが、時間が経つにつれ頬が赤く染まっていく




「真夏、人斬りを止め、私の嫁に来てはくれないか?」



「あ、えっ、稔麿..様..?」