・・・・・・エリス?

何ソレ。


シオが問いかけているのは、エリザベス。

エリザベスはすっとシオを見て・・・フッと笑った。


《アタシのこと、知ってるのね。まぁ、一流執事の家系なら、それくらいの情報は漏れるものでしょうね。

でも、これからエリス、とは呼ばないでちょうだい。
バレると、面倒くさいのよ。》



・・・・・・・・・・・・・え!?

まさかの肯定!?


って、ことは!

「エリザベスって、偽名だったの!?」

あたしが叫べば、エリザベスはあっさりと言った。


《そうよ。本名はエリス。でも、アタシ有名人だから、その名前で呼ばれると、色々面倒なことが舞い込んでくるのよ。

だから、エリザベスって偽ってるの》


「なんで教えてくれなかったの!?」


《聞かれなかったから。》


普通聞かないからっ!!!



驚くべき事実を受け止めようとしているあたしになんかお構いなしに、ヒルゥが叫んだ。



「えぇー!エリスって、竜のリーダーじゃなかったっけ!?

なんでこんなことしてるの!?処罰じゃない!?」



えぇ!?

竜のリーダー!?


ていうか、処罰って何!?

処罰って!!!