あれから六年の月日が流れた。


私たちにとっては大きかった喧嘩を乗り越えた後は、些細な言い争いはあっても幸せに暮らしていた。

一年契約が過ぎたころ、やっとお父さんに付き合っていることを伝えるとお父さんたちは泣いて喜んでくれた。

ついこの間、結婚式を挙げ今私と裕也の左手にはお揃いの結婚指輪と婚約指輪が光っている。

ブーケトスでは、春奈がちゃっかりとゲットしていた。

春奈の嬉しそうな顔は忘れられない。

もうそろそろ結婚式に呼ばれるんじゃないかと楽しみで仕方がない。


裕也は大学を出て今は高校で教師をしている。

私は進学はせず就職という形で落ち着いた。