起き上がって座り直すと、羽音も俺の目の前にチョコンと正座。


びっくりするほど日焼けしてない羽音の肌は、白のワンピースに溶けてしまいそうなほど色白。


「涼雅~…あのね!」

「うん。どした?」

「お誕生日おめでとう!」

「えっ!マジかっ!」


確かに今日は俺の誕生日だ!


親は朝から仕事で何も言われてないし、スズだって何も言わないで遊びに行った。


さすが羽音。



「そのっ……時間がなくて大したモノ用意できなかったんだけど……」

「なんだこれ。手紙?」

「ううん。開けてみて!」


ハートのかわいらしいピンクの封筒を開けると手作り感満載の『聞きますよ券』。


聞きますよ券って何ですか!?