「返事は?」

と、
聞いてくる俊樹に、

「うん。」

って、
答えるのがやっとの私。
突然のプロポーズに
驚いて
上手く声が出せない。

「返事は大きな声で
″はい″でしょ?
ほら、言ってみ?」

さっきまで、
真っ赤っかだった俊樹は
すっかりいつもの
調子に戻っていた。

「はいっ。」

今度はさっきよりも
はっきりと返事をすると

「宜しい。
ではお利口な君には
ご褒美を
あげるとしましょうーーー」

「俊樹ーーー」

そのまま、
私の唇は塞がれた。

インドア派で
細くスラッとした
俊樹の指が
私の後ろ髪に差し込まれる。

私もするりと
俊樹の首に腕を絡めた。