「な、流、待って……」 ベランダからお姫さまだっこでベッドに下ろされたあたしは、パニック寸前。 「だめ、待てない」 「待てないって……」 「澪は、いやなの?俺にキスしてほしくない?」 「え……」 キスしてほしくないわけじゃない。 むしろ流とのキスは、優しくてとろけそうで……。 だけど、恥ずかしいよ。