走りながら、頬をおさえる。 曲がったことが大嫌いで何でも口に 出しちゃうし、考えたらすぐに行動に移す。 今まではそんな自分を疑うこともなかったし、正しいんだって信じてた。 なのに……自分の性格が、いやになった。 深く反省した。 あたしが、青葉を傷つけた……。 何も悪くない人を……。 ―――ドンッ 「きゃ……!」 廊下の曲がり角で、あたしは誰かにぶつかった。 大きくバランスを崩す。