「あ、三枝さんだ」



「2人別れたんだってー?憧れてたんだけどなぁ」



廊下を歩いていると、聞こえた女の子達の声。



すっかり学校中に知れ渡ってしまったんだ、あたしと青葉が別れたこと。



そりゃあみんなの前で堂々と別れを告げられたんだから、当然だよね……。



「澪、気にすることないよ」



「……ありがと」




唯はそう言ってくれるけど、あたしの心にはあの日からずっとぽっかりと穴があいたまま。